2024年度以降に実施する新規および継続の 科研費の研究課題について,研究データの管理計画(データマネジメントプラン(DMP))を作成し,実績報告時 に書類仕事が必要になるようです。お金をもらった人の義務だというのだから仕方がないですが,プランという用語は警戒を要します。これまで, 大学や研究に関係して,多くのプラン,ポリシー,中期計画 が立案されましたが,「すごくよかった」という声はききません。「よかった」ですらきかないかもしれないです。
もちろん,対照実験ができるわけではないので,「プランなし,ポリシーなし,計画なし,とすれば,もっとよくなった」ことを証明することはできません。勘や直感よりも,文書化され,公開され,透明化されることが時代のすう勢であることも否定はしません。ただ,多くのプランやポリシー,それに計画が立てられたにもかかわらず,直近30年で,大学の活力が奪われ,大学の国際競争力が落ちた ことは事実でしょう。計画をしたら,こんどは実行,修正しないといけません。でも,PDCAサイクル はかならずしもより良い結果を保証しているものではなく,「よくする仕組みを持っていることを評価しましょう」ということに過ぎません。・・・ため息,またひとつ。
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