J. of Taroten

オフコースとAKB48の意外な接点(C5面：近況，2023.8.28)

絶対音感はないのだが

　たろてんには，絶対音感はありません。ただ，「相対音感はある」というか，メロディーを何回かきくと，それを相対的に譜面におこすことはできます。音域などの関係で，たいていの楽曲は，シャープ(#)とかフッラト(b)とかがいっぱいついて，その曲を構想した時のメロディーから相対的にかさ上げ，もしくは，かさ下げ，されているが，オフコース の楽曲はそもそも作曲構想時に音域を想定して，高い方が，「シ」までが常用，まれに「ド」までと制限して構想されたメロディーラインそのままに(シャープ(#)とかフッラト(b)とかが最低限の状態で)演奏されています。

このコード進行，似てませんか

　オフコースのYES-NO(1979)で同じコード進行が何度も使われているのは，昔から気付いていた。以下の部分だ。

- Fmaj7GonFEm7Am
- 君を抱いていいの。好きになってもいいの
- 君を抱いていいの。こころは，いまどこにあるの
- 君を抱いていいの。夏が通り過ぎてゆく
あ あ　ときはー　おとをー　たてずにー　
あ あ　そうだねー　少しー　寒いねー　

って，感じ。「ああ，ときは，音を立てずに」の部分が「君を抱いて・・」の部分と全く同じコード進行になっていたり，さらに間奏部分も同じ進行，前奏部分は1音下げて同じコード進行，とこの曲はコード進行にバリエーションがないです。ちなみにたろてんが女なら，「好きになってもいいの」と男に言われたら，「それはどうかな」って答えてみたい。「心はいまどこにあるの」って訊かれたら，「どこでもいいんじゃん」って答えてみたい。

同じコード進行がAKB「恋するフォーチュンクッキー」に

　たろてんに絶対音感はないので，AKB の「恋するフォーチュンクッキー(2013)」のいちぶがまったく同じコード進行であると主張するわけではないが，YES-NOと同じコード進行に相対化できる(作曲時に，このコード進行で構想されたと考えられる)部分がある。以下の部分だ。「君を抱いていいの・・」と同じ伴奏で口ずさんでみてほしい。

- Fmaj7/FGonFEm7Am
- カフェテリア流れるミュージックぼんやりきいていたら
- 知らぬ間にリズムに合わせつま先から動き出す
- 性格いい子がいいなんて男の子は言うけど
- ルックスがアドバンテージいつだってかわいい子が

メロディーラインもどことなく似ています(伴奏が同じなのだからあたりまえ)。Fmaj7のところは単なるFのほうが，GonFのところは単なるGの方が，AKB的には似合う気もするが，Fmaj7やGonFで伴奏をつけても違和感がないです。「ルックスがアドバンテージ」だとは思うけど，「よくはたらく」とか，「不正なことをしない」とか，「自分から動く」とか，そういうことも重要だな，とこの齢になると思います。